自分の子供を幼稚園に預けているけれど、自分の子供に対して先生がちゃんと見てくれているのか気になる、幼稚園という親の目が届かないところで子供たちがどんな保育指導を受けているのか気になる。
そういった親御さんは沢山いると思います。まして最近では幼稚園の先生が園児に暴力をふるったなんていうとんでもない事件が起きてしまうことも少なくありません。そんな幼稚園の先生に対して気になるあなたに、幼稚園の先生はこんなお仕事をしている、幼稚園の内部の現状といったことを取り上げていきたいと思います。先生のことを気にする前に、まずや先生の仕事や幼稚園のお仕事の中身を知ることは大事ですよ。
幼稚園の先生のお仕事ってとにかく大変!やることは目白押しです。
子供を幼稚園に預けている親御さんから見れば、幼稚園の先生の印象はどのようなものでしょうか?
ピアノを弾いて歌を歌ったり、幼稚園での工作、お遊戯を園児たちと共にしている印象が強いのではないでしょうか?
しかし、実際の幼稚園の先生の仕事の現状は見えないところで沢山の業務をこなさなければなりません。
かく言う筆者である私も昔は幼稚園に勤めていましたが、幼稚園の先生という仕事がきつく、寝不足続きで体調を壊してしまったこともありました。
幼稚園の先生は、親御さんが見えるところでは、前述のように園児をバスでお迎えに行ったり、教室で保育活動をしています。
しかし園児がいないからといって仕事をしていないわけではなく、園児がいない間に作らないとならないイベントの台本作り、廊下等に張り出す展示工作、保育日誌の作成、遠足等の園外保育時の実施要領作成、ピアノの練習、園児が忘れ物をしたりけがをした場合等に親御さんへの連絡等があり、このほかにも幼稚園がお寺やキリスト教の宗教に付属した園である場合は、幼稚園の先生がお寺や教会の行事にも土日を返上して参加したりする必要があり、休み無しで仕事を続ける必要があります。
また、残業代を払わない園がほとんどのため、工作やら日誌、実施要領作成は家に持ち帰って仕事をするしかありません。当然間に合わない場合は徹夜で作業をするしかないわけです。
昔と今では仕事が更に増大している
れだけの仕事に加え、昨今の日本では共働き世帯が増加したことから、昔の幼稚園とは違い、どこの幼稚園も「預かり保育」をしています。
預かり保育は通常午後2時ころに退園するところ、親御さんが仕事をしている都合で子供を夕方6時ころまで幼稚園で預かれるシステムです。
これに加え、「学童保育」という活動を導入している幼稚園もあります。
元々学童保育は市町村の児童館で活動しており、対象は小学生に対するもので、勉強の補修的な活動を主に行うのですが、たまに市町村の現状で子供の比率に対する児童館の数が足りないような地域となると、学童保育の場を幼稚園側が立候補して幼稚園という場所を提供してあげることもあります。
幼稚園側としては提供することで地方自治体から助成金が貰えることから、メリットがあるわけですが、そこに勤める幼稚園の先生としては、学童保育も担当しないとならなくなり、ただでさえ多忙な仕事内容の中に、加えて保育業務が増えることとなります。
ところが助成金を受けるのは幼稚園なわけで、先生にはびた一文お金が給料に反映されるわけではないことから、恵まれな仕事でもあるわけです。
このように、現在の幼稚園の先生へ求められる仕事内容は昔よりも増える一方、処遇の改善はまだまだ課題が残っているのが現状です。