介護福祉士の仕事内容

介護の仕事をしようかなと考え始めたあなた。そんなあなたにとって、介護福祉士は憧れの仕事でしょうか？あるいは、最終ゴールでしょうか？

介護福祉士とは、どんな仕事をし、どこで働き、どんな資格がいるのか？あなたの知りたいことをご説明しましょう。

介護福祉士は、介護の現場の最前線で、要介護者の生活全般、精神的肉体的ケア、サポートを行うだけでなく、ご家族とも連携、サポートを行います。

介護福祉士は国家資格で、介護や福祉の現場でとても重要な役割を果たします。介護福祉士の資格を持っていれば、介護のプロとして就職、転職で大いに力を発揮するでしょう。

1 仕事内容
2 必要とされる職場
3 まとめ

仕事内容

要介護者の肉体的状況に沿って、食事、排せつ、入浴のケア、歩行の介助などあらゆることをお世話、手助けします。介護施設や要介護者の自宅で働くことになります。

具体的な介護だけにとどまらず、精神的なケア、要介護者が過ごしやすい環境作り、ご家族との連携などを、周りのスタッフのリーダーとして引っ張っていくことが求められます。

必要とされる職場

社会福祉施設、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス、グループホームなどさまざまな施設、事業所で働くことになります。

給料、時給、年収

資格の有無、経験年数、働く場所により、給料に大きな開きがありますから、それぞれの場所で確認しましょう。

ものすごいスピードで進む日本の高齢化で、介護の現場は常に人手不足です。最初は、無資格、未経験でも働きながら資格取得を応援する企業が増えています。そういうものを利用し、ステップアップしていけるといいですね。

それでは介護福祉士の雇用形態別、給与・条件の具体的な例を見てみましょう。

【正社員】

月給18～22万円以上　各種手当、年収換算210万円以上（平均年収280万円）

賞与、退職金、交通費、各種保険

【契約社員】

月給15～19万円以上、各種手当　年収換算180万円以上

各種保険、交通費

【派遣】

時給1000円以上、

※地域、経験、スキルによって異なる

各種保険、交通費

【アルバイト・パート】

時給800円以上

※地域、経験、スキルによって異なる

各種保険、交通費

上記は一例です。働くエリア、働く人の経験、スキル、働く場所によって大きな違いがあります。

労働条件

勤務時間、休日、夜勤の有無などの労働条件は、働く施設、場所、雇用形態により異なります。恒常的な人手不足で、人材確保の点から、働きやすい環境作りを目指し、待遇もずいぶん改善されてきました。

しかし、施設自体が365日24時間体制で運営されているので、夜勤を含む交替勤務（3交替、4交替などのシフト制）や、土・日・祝も含むシフト制などになっているところが多いです。しかし、週休2日制は多くの施設で採用されており、平均月間休日は約9日です。

ただ、施設によって異なりますから、就職前にはきちんと確認しておきましょう。

働き方

あなたのライフステージや事情に合わせたスタイルで働けるのが、介護・福祉のお仕事のメリットです。雇用形態もあなたの事情に合わせて、正社員、契約社員、派遣社員から、パート・アルバイトまで選べます。介護職の求人は多いので、働くエリアも、あなたの都合から選べます。

要介護者だけでなく、その家族、職場のスタッフと密接にかかわる仕事なので、仕事内容とともに、職場環境、人間関係も要チェックです。

介護福祉士になるには？

介護福祉士になるためには、国家試験に合格し、国家資格を持つことが必要です。資格を持てば、介護の現場では、専門性を持つリーダーとしての地位が約束されます。

平成28年度の法改正により、国家試験の受験資格が変わりました。「3年以上の従業期間と540日以上の従業日数」に加えて、養成施設等による「実務者研修」の修了が必要になりました。受験資格を得るには、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」などによって異なりますから確認する必要があります。

「養成施設ルート」（福祉系大学、専門学校など）では、学校を卒業することによって受験資格を得ることができます。

いずれにせよ、国家試験は年1回だけなので、計画的に準備を進めることが大切です。