もくじ
いちいち指示してくる旦那さんにうっとうしさを感じているあなたへ
「お前、シャツのたたみ方はそうじゃないだろ?」
「まだ掃除終わってないの?だいぶ前に頼んだのに」
自分のやり方にいちいち口を出して指示してくる旦那さんにイライラしていませんか?
夫婦とはいえ、それぞれ違った人生を歩んできている二人です。
料理や掃除、家事のスキルや取り組み方も人それぞれで当たり前。
それなのに旦那が正しいと思っている方法を指示するように押し付けられると、本当にイライラしますよね。
そうはいっても、指示しないでと口応えして旦那の機嫌を損ねるのも面倒くさいし…。
どうすれば円満に解決できるのでしょうか?
女性と男性の心理の違いを知りましょう
旦那さんとあなたとでは、なんだかものの見方が違ったり、考えるプロセスがズレている気がしませんか?
実は、女性と男性ではものごとの受け止め方や考え方が違うということが心理学や脳科学でわかっています。
たとえば、女性的な考え方ができる人は複数のことを同時に進行するマルチタスクが得意です。
例を挙げると、楽しく友達とおしゃべりしながらお菓子のおいしさを味わいつつ、頭の片隅では「そろそろ子どもを迎えに行く時間だわ」と考えるなんて器用なことができます。
しかし、男性的な思考の人はこれがとってもニガテです。
「旦那に洗濯をお願いすると、回る洗濯機をずっと見ている」というアメリカンジョークがあったりします。
そのかわり、男性は一つのことだけに集中して取り組むシングルタスクが得意です。
こうしたマルチタスクとシングルタスクを切り替える能力は、努力である程度は克服することができますが、あくまでも生まれ持った脳のつくりの違いによるものです。
もちろん、女性の中にも男性的なものの見方をする人もいれば、男性なのに女性的なものの見方に優れている人もいます。
まずは、あなたと旦那とではものの見方や受け止め方が異なるということを意識してみましょう。
旦那さんを変えようとするのはあきらめて、自分を変えましょう
旦那さんとあなたは、生まれつき考え方の違いがあります。
そして、どちらか一方が正しいというものではありません。
どちらの考え方もある側面では正しいし、どちらもある側面では改善の余地があるということに過ぎないのです。
あなたがお気付きのように、片方の考え方をもう片方に押し付けるとストレスになってしまい、険悪になってしまいかねません。
旦那さんがどれだけ口うるさく言おうがあなたを変えられないように、あなたがどれだけ努力しても旦那さんを変えることはできません。
「自分はこのままじゃまずい」と旦那さん自身が気づかない限り、旦那さんが変わることはないでしょう。
あなた自身の心を楽にするために、旦那さんを変えようとするのはあきらめましょう。
「あきらめる」という言葉はなんだかネガティブな感じがするかもしれませんが、その語源は「明らめる:明確にする」という言葉にあります。
つまり、あなたの力で変えられるものと変えられないものとを明確に区別するということです。
大切なのは、口うるさい旦那さんを変えようとあなたの考えを通すのではなく、あなた自身のコミュニケーションスタイルを変えることです。
では、そのためにはどうしたらいいのでしょうか?
適切な自己主張の方法を身につけましょう
旦那さんとの関係を悪化させたくないあまり、自分の気持ちを主張することに臆病になっていませんか?
誤解してはいけないのが、あなた自身の気持ちを伝えることは悪いことではないということです。
コミュニケーションにおいて、相手を怒らせずに自分の考えを伝えるスキルのことをアサーション・スキルといいます。
適切なアサーション・スキルによって自分の気持ちを伝えることができれば、お互いにストレスが減ってよりよい関係を築くことができます。
たとえば、旦那さんが「玄関の靴がグチャグチャだから揃えておけ」という指示を出してきたとしましょう。
こんな言い方をされたら誰だってイラっとしますよね。
でもその気持ちは一旦置いておいて、旦那さんが感じている感情を想像してみましょう。
もしかしたら単純に「イライラしてる」かもしれないし、「気付いた自分を尊敬してほしい」という思いもあるかもしれません。
そうすれば、「あらイライラさせちゃってごめんね」「あら気付かなかった!ありがとう」と、旦那さんを怒らせることなく応答することができます。
そしてここからが重要なのですが、そのうえで適切にあなた自身の気持ちを主張しましょう。
「でも、そんなきつい言い方ではなくもうちょっと他の言い方してくれないと傷つくよ」
とか、そんな程度で十分です。
いちいち指示してくる旦那さんにうっとうしさを感じているあなたへ、アドバイス、心がけたい事とは?
旦那さんとあなたは、それぞれ自分だけの視点を持っています。
そして、それは違って当たり前。
だから、まず一度相手の気持ちを受け止めた上で、傷ついた自分の気持ちを押さえつけずにちゃんと相手に伝えましょう。
旦那さんを変えるための主張ではなく、あなたの心が壊れないようにするための大切な主張なのです。
いつか、あなたの思いが旦那さんに伝わって「もっと優しい言い方を工夫しよう」と思えるようになるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
なんでも指示してくる口うるさい旦那さんにイライラしてしまう気持ちはよくわかります。
でも旦那さんも悪気があってやっているわけではないでしょうし、あなたが劣っているわけでもありません。
きっとあなたは十分にがんばっているんだと思います。
お互いに気持ち良いコミュニケーションが取れるように、小さなことから自分の気持ちを主張する練習をしていきましょう。