一昔前ならば、日本に生まれたら日本人同士で結婚するのが当然と言われていました。
しかし現在は日本人が様々な国の方と籍を入れる国際結婚が普通の時代となっています。
外国の方は、日本人とは異なる魅力がある為、結婚する前からわくわくするお気持ちは分かりますが、いくつか心得て置かなければならないこともあります。
ここでは主に3点を挙げてみたいと思います。
通常結婚よりも手続きに手間取ることも
日本人同士で結婚する場合は、婚姻届を提出するだけでOKですが、国際結婚の場合は実はそうはいかないのです。
具体的には、配偶者ピザとかフィアンセビザ、また移民ピザ等、必要に応じたビザの申請をすることになります。
その際の費用面を見ても、日本人同士の結婚の場合よりも、ずっと割高になる場合が多いです。
また、その国に住む権利、例えばアメリカですとグリーンカードが当てはまりますが、所得まではそこそこ時間もかかります。
1年も待たされるということはないにしても、時には3ヶ月位待つこともあります。
また、正式にグリーンカードを取得されるまでは、その国の国民としては認められにくいので、お仕事をする面でもあれこれ面倒です。
採用が難しいとか面接の段階で門前払いとか、そういったこともあります。
また、住まいが日本国内の場合は、永住権等の必要はないにしても、手続きの際には、経験未熟な職員も多々おられる為、テキパキとこなせず手続きに手間取ることもあります。
母国に戻れるのに喜びにくい
国際結婚をして外国で生活するようになっても、母国と無縁というわけではないので、数ヶ月とか数年に1度は母国である日本に戻ることもあると思います。
日本人同士で国内で結婚していれば、実家までの移動にしても、距離は知れていますが、海外から日本に戻るとなるとそうはいきません。
距離が遠くなり飛行機移動も必須になる為、旅費が割高になってくる為です。
これは、日本から国際結婚をして暮らす国との距離がどの位遠いかで、旅費にも差が出てきますが、例えばお隣の国韓国などの場合は、日本に戻る場合、旅費も割安でOKですが、地球の裏側の国から日本に戻る場合は、それなりの旅費が必要になります。
度々日本に戻るとなった場合も、日本までの旅費だけでかなりの額になることもあります。
また、飛行機移動の際は、長時間飛行機に乗らなくてはならないことに加え、喫煙される場合は、その間はタバコが吸えないので、ストレスの面でも喜びにくいといえます。
異文化は諸刃の剣
外国の方と一緒になり、その方の国の文化を深く知ることができるのは、国際結婚の魅力の1つです。
しかし、同時に異文化は諸刃の剣ともいえるのです。
国際結婚前は、日本国内で暮らしていたわけですから、普通に日本文化が身体に染み込んでいます。
そんな中で、全く違う異文化を知った時、驚くこともあります。
具体的には、日本では国際結婚は普通になっていますが、国によってはまだ普通とは思われていない事もあります。
また、日本では普通に理解してもらえる内容の事でも、他の国では理解されず、ということも多々あるものです。
他にも、食事のマナーとか対人関係でのマナー、職場のマナー等も日本と違っていることもあります。
勿論、全ての国がそうというわけではなく、日本の文化にひじょうに似ている土地もあることは事実です。
しかし、地球は狭いといえども、それでも180もの国が存在し、それに合わせるように様々な文化があるので、やはり日本文化との大きな差に驚くことはあるといえます。
国際結婚したいと思っているあなたへのアドバイス、心がけたい事とは?
上記に挙げた3点は、国際結婚のデメリットということは確かですが、これらをイベントの1つと考えるようになれると、楽観の気持ちで対処することができます。
日本に居ても同じですが、楽しいと思えることがあれば、その逆もあるものです。
それら全てを人生で現れるイベントと思って、楽しむようにするのです。
手続きにしても面倒と思うから、そのように思えるのであって、冷静に考えてみると、これは良い勉強になっていると前向きにとらえることが出来き、何事も楽しめるようになります。
まとめ
国際結婚は日本人同士の結婚とは、一味ふた味異なる魅力があります。
しかし同時に、日本人がデメリットと思える事もあります。
とはいえ、こういった場合でも、時間と共に気にならなくなり、気がつけばそれが普通と思えるようになるので、高い視点から視た場合は、やはり国際結婚は良いことづくめ、と思えるようになるはずです。